The Educational Research Center for Anthrozoology(ERCAZ) 「ひと」「動物」「健康」「共生」

3月22日ヒトと動物の関係に関する教育研究カンファレンス報告

3月22日ヒトと動物の関係に関する教育研究カンファレンスでは、総勢75名の参加者が集まり、9団体の発表が行われました。
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座長は、馬部門では東京大学局博一先生、犬部門では的場美芳子先生に、お願いしました。会場からの質問と座長からのコメントをいただきました。
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はじめは、当センター内山より、センターで実施している「馬による健康支援プログラム」について発表しました。
子どもから大人まで楽しめるプログラムを提供しているが、実施する中でも深刻な問題点があり、それは人手およびその費用面である。また、動物の専門家だけでは十分なアプローチに欠けるため、教育学や発達学の知識を有する方々との連携が必要であると考えているとのことです。

続いて、
理学療法士として障害者乗馬を実施しているパッカパッカくらぶの要武志さん(相模原市立療育センター陽光園)によるパッカパッカくらぶの活動研究報告では、専門家との共同研究を行い、みごとな成果を上げています。また、馬や対象者、スタッフへの負担を軽減できる障がい者乗馬用鞍の開発など積極的に取り組むなど、非常に頼もしい活動である。また、ボランティアスタッフへの指導も行き届いており、対象者、スタッフ、馬たちが乗馬会という活動を通じて、健康で快適で楽しい生活を送るといった活動理念が伝わってきたすばらしい発表でした。

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3人目の発表は、
新潟県上越市からお越し頂いたあにあるネットワーク・ポニーズの早津薫さん、とてもエネルギッシュな方で、団体の設立のお話から現在の活動などお話下さいました。上越地方は馬がいなく、馬を導入することがまず大変であったことなど、現在は馬も増えて5頭の馬が活躍しているとのことです。馬だけではなく、馬の糞を使用した農園など、馬を取り巻く環境全体がいちご牧場となり、子どもたちの環境教育の場となっていて、日本版グリーンチムニーズのような印象を受けました。

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犬部門の発表は、
今回の発表では唯一の学生の麻布大学大学院博士課程の荒井さとさんです。荒井さんは地域の小学校で実施しているあそびっ子クラブの子どもたちの活動のひとつの「ふれあいリーダー教室」の活動を発表しました。月に1度イベントとして実施している犬と一緒にあそぶ活動のリーダーを育成する取り組みです。ただのリーダー育成ではなく、犬の知識や世話を体験し責任感をもち、犬のコミュニケーションや知識を得て、自信をもった子どもたちを育てることを目標に実施した。犬が苦手な子どもでも、しつけされた犬たちと周りの優しいサポートにより、犬が好きになり、自信がついて、意欲的かつ積極的な子どもたちが増え、真のリーダー育成につながっています。
座長の的場先生からはビュースタット博士が実践しておられたペットエデュケーションパートナーシッププログラムの日本版の取り組みであると述べられ、得られた効果などを詳細に分析することで、客観的な評価ができることでしょうとあどばいすを頂きました。

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続いては、
光が丘小学校の教員の市川まどか先生より、肢体不自由学級の子どもたちと犬とのふれあいから得られた効果について発表いただきました。「してもらう自分」から「してあげる自分」になり、自発的に積極的に犬とのふれあいを楽しんでいました。犬がいるからいいというのではなく、犬とそのハンドラーが児童にとって受容の環境を作り出し、安心して自己を発揮できる環境を提供してくれたと話しておられました。次年度も引き続き継続していくそうです。

同小学校1年次担任の杉崎久子先生は生活科に犬を取り入れ、1年間を通して実施してきた。始めは麻布大学の教育支援犬とのふれあいで、犬が怖い子どもたちは克服し、好きに変わり、子どもたちが犬を飼いたいという気持ちが強くなったそうで、2学期になり、犬を飼うということがどのような形態がよいか検討した上で、他のクラスの先生の家で飼っている犬を貸し出してくれるという話になり、1年生のクラスで犬を世話することになりました。子どもたちは、その犬が食べてしまうかもしれないから落とし物をしないようにしようと気をつけたり、移動教室の時に子どもたちを見て犬が吠えるから、早く準備するようになったりなど、教師が言わなくても自主的に犬のためを思い、自ら考え、実行sるうようになったと効果がみられました。この成長には担任の先生(本人)が一番驚いているとのことです。

NPO法人神奈川県アニマルセラピー協会の理事長の高松雅行さんが、発表されました。今年、内閣府認証のNPOとなり、訪問先は100カ所を越えボランティア会員の数は400名を越えた。アニマルセラピーの生の声として、2症例を報告されました。50頭のセラピー犬を育成していることや静岡県、奈良県、岐阜県に活動拠点を持ち、全国的に展開しているとの発表でした。

口頭発表は以上で、
今回仕事の都合上、出席できずポスター発表をした社会福祉法人七五三会特別養護老人ホームいづみの里の看護師 中島不二子さんの発表を紹介します。自宅で飼っている犬2頭を交代で一緒に出勤し、活動しています。活動の様子を映像で公開しました。犬の意志でかわいがってくれる入所者さんの所に行き、犬のペースで無理のない活動を実施しています。

当センターから、伊澤が放課後キッズワン教室の報告をいたしました。犬がいることでよかったことは、「安心する。応援してくれるなど」、勉強する環境造りに子どもの精神面に影響を与えていることがわかりました。犬がいて集中して取り組めなかったという子どもの2人おり、その理由は、「犬が好きすぎてずっと見ていたい」という気持ちが大きくて、犬の動きが気になってしまうという回答もあった。異年齢の子どもたちが犬をきっかけにして集まり、勉強と遊びをメリハリつけて行う環境を今後も作っていきたいと考えています。

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アニマルセラピーを実施している団体同士連携してよりよい活動を展開できるようにこのカンファレンスをきっかけに進めていきたいと思います。今回1回目のカンファレンス、今後も第2回、3回と継続していく予定です!ご期待ください。

(報告:伊澤)