The Educational Research Center for Anthrozoology(ERCAZ) 「ひと」「動物」「健康」「共生」

第1回犬を用いた教育支援の理論と実践ワークショップ開催レポート

第1回ワークショップ開催レポート

8月3日麻布大学にて行われた、「犬を用いた教育支援の理論と実践」教育現場で犬の能力を活かそう!ワークショップには18名の参加がありました。高校生、大学生、犬の飼い主、教育関係者、動物を扱う職業の方、参加者の所属はさまざまです。 第1回目は、犬を用いた教育支援を実施するために必要な知識を学び、関連する最新の情報を知るために、各専門分野の5名の講師によって講義が行われました。

麻布大学教授・太田光明先生より、日本社会における犬とのかかわり方の変化に関する講義がありました。犬の家畜化の歴史、犬の持つ身体的な特性を生かし犬は人との関係を築いていること、犬による子どもや高齢者への影響に関する学術的な報告を紹介しつつ、犬が子どもの教育に良いとされる可能性を示されました。

 環境省自然環境局動物愛護管理室・松岡隆介先生より、動物愛護管理に関する講義がありました。動物を飼養する場合基本となる法律、動物愛護管理法について、マイクロチップの普及の重要性(阪神淡路大震災の際、多くのペットが被災したことを受けて、兵庫ではその重要性の認識が深まり普及した)、ペットフード安全性法について、犬に関わる大切な法律が紹介されました。

麻布大学講師・大谷伸代先生より、獣医師の観点から「動物からうつる病気とその対策」について講義がありました。ペットを飼養する場合、また、ペットを教育現場へ導入する場合にも、犬から人、人から犬へ移る病気・人獣共通感染症について知っておく必要があります。犬を教育現場へ導入する場合のリスクマネージメントとして、正しい知識を持ち、基本的な予防対策を施せば、病気を回避することができます。

スタディ・ドッグ・スクール®代表・鹿野正顕先生より、「犬の行動特性や能力を知る」講義がありました。実際に、教育支援犬である犬4頭を使用して、犬の能力に関する紹介が行われました。犬と人が楽しみを共有できるゲームでは、ワークショップ参加者も参加して楽しい講義となりました。

本ワークショップコーディネーター・麻布大学リサーチアソシエイト・伊澤都さんより、犬を用いた教育支援を安全に行うためのリスクマネージメントに関する講義がありました。実際に活動を行う中で得たさまざまなリスクについて詳細な紹介がされました。引き続いて、教育支援の考え方について今回のワークショップの総括的な講義がされました。この概念をもって、さまざまな分野の人たちが教育支援に関わっていくことが期待されます。

来週8月10日には同じく麻布大学にて第2回目ワークショップが予定されています。まだまだ参加申し込みが可能ですので(受付締切りは8月7日まで )、興味がある方はこの回からの参加はいかがでしょう。

今後、ワークショップに関する詳細なレポートを作成し、みなさまに情報配信する予定です。 

(秋山順子)


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