介在動物学研究室「チームイチロー」(勝手に命名しました!)たちが、イチローの世話をし、教育を行っています。イチローを紹介する上で重要となる彼らが、日頃どのようなことを研究しているのかインタビューしました。

現在博士後期課程1年の山本真理子さんは、「人と動物のより良い共生」というコンセプトを掲げた介在動物学研究室において、日本における補助犬の普及に焦点をあてて研究をすすめています。
山本さんの研究では、補助犬の普及に横たわる多くの問題を改善するために、障害者、地域の人々が育成に密接に関われるような、新しい介助犬の育成システムを構築することを目指しています。障害を持った人と良好な関係を築き、ユーザーの生活をサポートできるような補助犬とはどのような犬か?を考えるとき、実際に犬を飼育トレーニングすることによって見えてくることがたくさんあります。
補助犬は、杖や車いすのような自助具のように管理・維持が容易なものとは異なります。ユーザーと補助犬が、良好な関係を築き、信頼関係が結べて初めて、補助犬としての役割を果たすことができます。そうしたことから、補助犬のユーザーは補助犬を所有してから関係を構築するまでに多少の困難を抱えているのも事実なのです。そのような困難を最小限に抑え、早期にユーザーと補助犬が良好な関係を構築し、補助犬が本来の役目を果たせることが求められているのです。
「補助犬のユーザーや犬、社会や育成者、すべてにとって優しいシステムを作るか」が、最大の研究テーマです。
イチローにとって今必要なものは、研究室の他の犬たちと同じように、人社会に入ったときに問題のないように日頃からトレーニングをし、今後出会うであろう多くの環境や状況に触れさせていくこと。そして、将来のために、現在研究室で実施されている活動に積極的に参加し、さまざまなことを学んでいくことと考えています。

