よくがんばったぞ!とマリコさんもイチローを勇気づけました。
でも、痛かったのは当日だけで、次の日のイチローはけろっとしていたようです。

初めてのエリザベスカラー着用!
あまりうれしいものではない ようですね。
家の中では何か物にぶつかると固まっていました...。



スタートから10週目
去勢手術からスタートの今週。ぽろぽろと乳歯が抜けて、全部抜け変わるのもそろそろ・・・抜けた歯は日誌にポツポツと貼ってあります。永久歯達成記念日はいつでしょうか?

飼育週間マニュアル
| 健康管理 | (継続)歯ブラシ、ブラッシング、耳掃除、日常の手入れは日ごろから馴らす。おとなしく手入れをさせる練習 耳の汚れつきやすいので注意 9月20日去勢手術 |
| 環境 | (継続)さまざまな環境に馴らす |
| 犬 | さまざまな犬たちと遊ぶ機会を適度に作る 人といることが一番好きという気持ちを持たせられるように |
| 人 | 担当者以外の人とも遊ぶ機会を作ることで、もっと人のことが好きになるように。多くの人に接しましょう |
| 食事 | 現在の体重...14.0kg |
| トレーニング | ハードルは上げすぎず、楽しく(遊びながら)教えましょう! 理解したコマンドについて、担当者以外、慣れない場所においてもできるように、引き続き練習する |
トレーニング達成度・次の目標
これは介助犬になるために教えるコマンドの一部です。
この一覧のコマンドについてイチローはただいま勉強中です。
補助犬ユーザーの方たちがこの合図を使用する場合には、日本語の方が理解しやすいという方針で、日本語での合図を決めているようです。
| コマンド | 定義 | 勉強中 | 達成 | |
| 犬の名前 | いちろう | 犬があなたに注意を向ける | ー | ー |
| Watch | みて | アイコンタクトを維持する | ー | ー |
| Let's Go | いくよ | リードにつないで一緒に行く | ー | ー |
| Come | おいで | あなたに向かってくる | ー | ー |
| Sit | すわれ | 地面にしりをつける | ー | ー |
| Down | ふせ | 地面に体全体を低くする | ー | ー |
| Stand | たて | スタンディングポジションへ移行 | ー | ー |
| Stay | まて | 現在の姿勢を維持する、解かれるまで留まる | ー | ー |
| Wait | とまれ | 指定された場所(車、部屋)を離れない | ー | ー |
| Touch | タッチ | 鼻でターゲットに触る | ー | ー |
| Heel | あと | あなたの左側に歩くあるいは座る | ー | ー |
| Side | ついて | あなたの右側に歩くあるいは座る | ー | ー |
| Front | ー | 真正面に座る | ー | ー |
| Back | ー | 後ろにまわる | ー | ー |
| Car | くるま | 車に入る | ー | ー |
| House | ハウス | ケージに入る | ー | ー |
| Mat | マット | マットの上に寝る | ー | ー |
| Go in | テーブルの下へ入る | ー | ー | |
| Go through | 前方のドアをくぐる | ー | ー | |
| Behind | あなたの後ろに隠れる | ー | ー | |
| Leave it | リーブ | 物、人、犬などそのままにしておく | ー | ー |
| On | 表面に飛び乗る | ー | ー | |
| Jump | 物の上を飛び越える | ー | ー | |
| Off | 表面や人から降りる | ー | ー | |
| Roll | 転がる、腹をみせる | ー | ー | |
| Fix | リードの絡まりをなおす | ー | ー | |
| Visit | ひざに頭を乗せる | ー | ー | |
| Quiet | 吠えるのをやめる | ー | ー | |
| Look | 取ってくる品物をさがす | ー | ー | |
| That't it | 適切な物を置いたことを知らせる | ー | ー | |
| Take | とって | 品物を取ってくる | ー | ー |
| Hold | 物を持つ | ー | ー | |
| Bring | もってきて | あなたのところへ品物を運ぶ | ー | ー |
| Give | ちょうだい | あなたに品物を渡す | ー | ー |
| Drop | だして | 物を落とす | ー | ー |
| Tug | ひっぱって | 物をグッと引っ張る | ー | ー |
| Push | ドアを押す | ー | ー | |
| Paw | おて | 手やターゲットの上に前肢を置く | ー | ー |
| Go to | 他の人のところへ行く | ー | ー | |
| Lead | リードを取ってくる | ー | ー | |
| Stop | 前進を止める | ー | ー | |
| Toilet | トイレ・プープ | 排泄する | ー | ー |
| Dress | ドレス | 首輪、ケープに自分から頭を入れる | ー | ー |
| Free | よし | ー | ー | |
| Here | ここ | ー | ー | |
スタートから9週目
イチロー君はおなかの調子よくなりました。体が大きくなり、力が強くなってきました。これからもどんどん大きくなっていくので、日ごろの接し方から気をつけていく必要がありますね。
飼育週間マニュアル
| 健康管理 | (継続)歯ブラシ、ブラッシング、耳掃除、日常の手入れは日ごろから馴らす。力で押さえるのではなく、本人が納得しておとなしく手入れをさせるようにすること おなかの調子良好 犬回虫駆除済み |
| 環境 | (継続)さまざまな環境に馴らす |
| 犬 | さまざまな犬たち(研究室、パピークラス)と遊ぶ中で、犬から学習させる |
| 人 | 男性も一緒に遊んだ経験がある人であれば喜んで近づく。多くの人に接しましょう |
| 食事 | 現在の体重...14.0kg |
| トレーニング | イチローに難しいことを求めすぎていることがあるので、楽しく実施しましょう! 成長につれ力が強くなった。力で対抗するのではなく、接し方に常に注意(人のそばにいるのが楽しい♪など) |
トレーニング達成度・次の目標
介在動物学研究室「チームイチロー」(勝手に命名しました!)たちが、イチローの世話をし、教育を行っています。イチローを紹介する上で重要となる彼らが、日頃どのようなことを研究しているのかインタビューしました。

現在博士後期課程1年の山本真理子さんは、「人と動物のより良い共生」というコンセプトを掲げた介在動物学研究室において、日本における補助犬の普及に焦点をあてて研究をすすめています。
山本さんの研究では、補助犬の普及に横たわる多くの問題を改善するために、障害者、地域の人々が育成に密接に関われるような、新しい介助犬の育成システムを構築することを目指しています。障害を持った人と良好な関係を築き、ユーザーの生活をサポートできるような補助犬とはどのような犬か?を考えるとき、実際に犬を飼育トレーニングすることによって見えてくることがたくさんあります。
補助犬は、杖や車いすのような自助具のように管理・維持が容易なものとは異なります。ユーザーと補助犬が、良好な関係を築き、信頼関係が結べて初めて、補助犬としての役割を果たすことができます。そうしたことから、補助犬のユーザーは補助犬を所有してから関係を構築するまでに多少の困難を抱えているのも事実なのです。そのような困難を最小限に抑え、早期にユーザーと補助犬が良好な関係を構築し、補助犬が本来の役目を果たせることが求められているのです。
「補助犬のユーザーや犬、社会や育成者、すべてにとって優しいシステムを作るか」が、最大の研究テーマです。
イチローにとって今必要なものは、研究室の他の犬たちと同じように、人社会に入ったときに問題のないように日頃からトレーニングをし、今後出会うであろう多くの環境や状況に触れさせていくこと。そして、将来のために、現在研究室で実施されている活動に積極的に参加し、さまざまなことを学んでいくことと考えています。

スタートから8週目、体重も12.5kg!大きくなっています。イチローの中に我ができてきたので、元気な部分を発散させながらうまくコントロールして接していくことが求められている様子です。
飼育週間マニュアル
| 健康管理 | (継続)歯ブラシ、ブラッシング、耳掃除、日常の手入れは日ごろから馴らす おなかの調子が悪いため餌種類変える。ビオフェルミン投与 多飲多尿あり 糞便検査 |
| 環境 | (継続)さまざまな環境に馴らす 大きな物の動き、音(シャッター音など)に驚く |
| 犬 | 他の犬たちと遊ぶ中で、犬から学習させる |
| 人 | 男性も一緒に遊んだ経験がある人であれば喜んで近づく。多くの人に接しましょう |
| 食事 | 現在の体重...12.5kg(痩せている) |
| トレーニング | イチローの元気さをうまく発散させながら接する |
トレーニング達成度・次の目標