飼い犬、猫に気をつけてあげるべきこと

1.患者さんの状況

とある地方で獣医師を開業しています。院長です。「地方なので、そんなに患者さん(犬、猫)は来ないんじゃないか」と思われるかもしれませんが、地方といえども、結構な数の患者さんがみえます。私ひとりではとても対応できませんので、動物看護士のスタッフ3人に来てもらいなんとか運営しています。
 日本は高齢化社会ということもあるでしょうが、飼い主様は高齢の方が大変多いです。平日に時間のある人は引退されたような方だということもあるでしょうし、パートナーとして犬・猫を飼われる方が高齢の方ということもあるのでしょう。また、当の犬・猫たちもゆうに10才を超えた老犬、老猫がとても多いです。年をとればどこかが悪くなるのは人間も、犬・猫も同じなので納得できます。
 当病院でみるのは、犬か猫です。それ以外の動物も診たことはありますが、基本的に対応できないので丁重にお断りしています。来院するので犬か猫かどちらが多いといえば、犬の方です。犬も猫も同じように病気になると思いますが、来院の数に差がある理由はよくわかりませんが、やはり、猫を家から連れ出すのはかなりハードルが高いから、病院に行かないで済むのであれば、行かないというところがあると、推測しています。

 

 

2.猫に多い相談案件

さて、猫ですが、相談案件はさまざまです。腎臓、関節痛、皮膚病、食欲不振、便秘、フィラリア予防、などあげればきりがありません。猫それぞれです。交通事故や、野良猫とケンカしたとのことで来られる方もいますね。その中でも多いのが、高齢猫特有の病気です。老猫ですね年をとると体の調子が悪くなるのは人間と同じです。関節痛関係、腎臓関係、がよくありがちな病気です。病気の予防はよく言われることですが早期発見が大事です。大事な猫なので毎日、体の調子を見てるとは思いますが、わずかな異常でも発見したら、「まー、いいか」としないで、病院に連れていくなりすることが大事です。

 

 

3.特に老猫に気をつけてあげたいこと

高齢になると動きがにぶくなり、じっとしている時間が長くなり、運動不足になりがちです。ありがちな病気に老猫の便秘があります。高齢化で内臓の働きが悪くなるということが主な原因ですが、老猫特有の運動不足が一層便秘を重度化させる場合があります。これの対策ですが、一つは、水分を多めに与えることです。なかなか自分では水を飲まないかもしれませんが、水分不足は排便を阻害します。もう一つは、老猫用に食事を調整することです。サプリメントを使ってもいいかもしれません。また、体を動かすように仕向けることも有効です。

 

4.猫とより長く過ごすために

 すでに書きましたが、やはり予防が一番です。家庭での日々の健康チェックはもちろんですが、猫についても定期的な健康診断を受けるのも一つの手だと思います。最近では、ペットの健康チェックキットが販売されているので、これを使うのもいいかもしれません。猫が長生きしてくれてより多い時間を一緒に過ごせるけれど、病気のままの期間が長いというのでは、とても残念なことです。猫が健康なままの期間がながくなるような飼い主の努力は必要でしょう。